●「歴史と人間」が描かれた物語は胸を打つ
歴史の荒波に揉まれながら懸命に生きる人間。時に夢を持ち、時に苦しみながらも人間が作っていった歴史。それら「歴史と人間」が描かれた物語は私たちの胸を打ちます。
「飛鳥の宮都」を主要な舞台にして歴史と人間が描かれた本があります。『飛鳥から遥かなる未来のために』という全6巻の古代歴史小説です。「飛鳥・藤原の宮都とその関連資産群」が世界遺産に登録されるためにも、登録された後に日本の形成期の理念を多くの人々の心に強く訴え続けるためにも、この物語の「ストーリー性」を皆で共有化したいです。
●本『飛鳥から遥かなる未来のために』(シリーズ全6巻)
古代歴史小説で著者は朝皇龍古(あさみりゅうこ)氏です。『日本書紀』を深く考察し、「もしかしたら、こうだったかもしれない日本の物語」として書かれています。
①聖徳太子 飛鳥から遥かなる未来のために(一)
聖徳太子たちが活躍するオリジナル歴史小説(第一巻) 【改訂・改題版】
次の大王(天皇)に誰を推すか。己が氏族の命運が懸かるだけに、蘇我、物部、息長(おきなが)、三輪、中臣など豪族が鎬(しのぎ)を削る。陰謀が渦巻き、橘豊日皇子はあらぬ嫌疑をかけられる。また、大和出身で百済の将軍となった日羅は、敏達大王の強い要請で大和へ召喚されるが、怪事件が起きる。
病状が悪化した敏達大王の枕元には皇后の炊屋姫(かしきやひめ)、橘豊日皇子、側近の三輪君栄がいて、大王の遺言を聴いた・・・。遺言の内容を受け入れられない王族・豪族たちが動きだす。
そんな時代の空気の中で上宮皇子(後世の尊称は聖徳太子)は育ち、兄弟や側近達と共に種々のことを学んでいく。
朝皇龍古著『聖徳太子 飛鳥から遥かなる未来のために(一)』【改訂・改題版】
②飛鳥から遥かなる未来のために(朱雀・前編)
聖徳太子たちが活躍するオリジナル歴史小説(第二巻)
古代。激動の東アジア情勢の中で、大和を中心に中央集権国家造りが急務であった。 しかし、王位継承と絡んで豪族間の権力争いが激化し、ついに蘇我・物部の戦いが勃発。用明大王は激務と心労で倒れ、後に残された穴穂部間人(あなほべはしひと)皇后は苦渋の決断を迫られる。
泊瀬部皇子(はつせべのみこ)は蘇我馬子の配下の東漢直駒(やまとのあたいこま)に殺され、流言飛語が収まらない。
上宮皇子(聖徳太子)のもとには蘇我馬子の次女の刀自古郎女(とじこのいらつめ)が嫁してくる。
朝皇龍古著『飛鳥から遥かなる未来のために(朱雀・前編)』
③飛鳥から遥かなる未来のために(朱雀・後編)
聖徳太子たちが活躍するオリジナル歴史小説(第三巻)
大后・炊屋姫(かしきやひめ)は敏達大王との嫡男の竹田皇子をいよいよ大王に就任させようとしていたが、ある決断を迫られる。
上宮皇子は、炊屋姫の娘で竹田皇子の姉である菟道貝蛸皇女(うじのかいだこのひめみこ)を正妃として迎える。
仏教興隆、東アジア諸国との外交交渉、大王軍の創設など、若き上宮皇子達は本格的に国造りに取り組んでいく。
朝皇龍古著『飛鳥から遥かなる未来のために(朱雀・後編)』
④飛鳥から遥かなる未来のために(白虎・前編)
聖徳太子たちが活躍するオリジナル歴史小説(第四巻)
大后の炊屋姫(かしきやひめ)から政治全般を任された上宮(聖徳太子)は、 大后や大臣の蘇我馬子の支援を受けつつ、側近たちと力を合わせて強力な中央集権国家造りに取り組んでいく。
施策実行の過程で、政治を担当するときの心構え、維摩経の教え、冠位十二階での人材登用の苦労、十七条憲法の精神や官僚の在り方などが描かれる。
朝皇龍古著『飛鳥から遥かなる未来のために(白虎・前編)』
⑤飛鳥から遥かなる未来のために(白虎・後編)
聖徳太子たちが活躍するオリジナル歴史小説(第五巻)
上宮(聖徳太子)たちは中央集権国家造りに邁進していく。十七条憲法の定着、人材の育成と登用、財政強化、外交交渉、仏教の理解と普及、文化導入など課題は山積していた。
特筆すべきは勝鬘経の講義と遣隋使の国書問題。
後世、日本における仏教の祖と言われる上宮は、神道の伝統を継承する大后や王族の女人達にどのように「勝鬘経」を解説したのか。女人達は仏の教えと上宮の国造りに対する思いをどう受け止めたのか。
大陸では中原を統一した大国の隋が、高句麗を攻撃するために巨大運河を開削していた。風雲急を告げる半島三国と倭国の対応。
一方で隋から先端の文化を直接導入したい倭国(日本)は隋への遣使を決定する。遣隋使の小野妹子に持たせた国書は何がどのような意図で書かれ、隋と倭国の間ではどんな交渉が行われたのか。
朝皇龍古著『飛鳥から遥かなる未来のために(白虎・後編)』
⑥飛鳥から遥かなる未来のために(玄武)
聖徳太子たちが活躍するオリジナル歴史小説(第六巻、完結)
上宮(聖徳太子)は大臣・蘇我馬子や側近たちと相談して、学生や学僧達を隋へ留学させた。隋の諸制度や文化を学び、倭国をより良い国にしようとの思いからだった。
しかし、二代目皇帝・楊広(煬帝。ようだい)の悪政により、隋は国土が戦乱に覆われてしまう。倭国からの留学生や留学僧達はどうなってしまうのか・・・。
心労の絶えない上宮だったが、正しい生き方を求め、政務の合間を縫って高句麗僧の慧慈から仏教を深く学んでいく。そして、仏教が個人の生き方の指針にも、国家運営の精神的根幹にもなると気付き、経典の解説書を自ら執筆して、人々に釈迦の教えを広めていこうとする。
また、民を思い、国を思って内外の諸問題に日々取り組む上宮たちにも妻子や友人がいる。夫婦の情愛、親子の感情、友情、それらが語られる。
朝皇龍古著『飛鳥から遥かなる未来のために(玄武)』【完結】
【番外編】⑦対談:本当はどうだったのか 聖徳太子たちの生きた時代
飛鳥時代の歴史考察本で著者は朝皇龍古/鏡清澄
聖徳太子は摂政だったのか?
法興寺(飛鳥寺)は蘇我氏の寺か?
聖徳太子はなぜ斑鳩に宮を建て移住したのか?
など飛鳥時代の事柄について根拠を元に考察し、対談(質疑応答)形式で丁寧かつ簡潔に説明。
(小説『飛鳥から遥かなる未来のために』の歴史的背景が分かる)
朝皇龍古/鏡清澄著『対談:本当はどうだったのか 聖徳太子たちの生きた時代』